「重大災害の芽」となるヒューマンエラーの防止対策

富田 勉 とみたつとむ

富田労働安全衛生研究所 代表
RSTトレーナー

想定する対象者

建設業、製造業の現場監督者、下請け事業者向けのお話し

提供する価値・伝えたい事

重大な事故や災害は急には発生しない。
日ごろの「人・物・作業と管理」を安全管理の視点から見てみると監督者の安全職責が怠慢であったり、職場全体の安全意識が希薄になっているところが垣間見えてくる。
気になる人には厳しく、ひつこく言い続けて愛情をもって接することが重要。
 人の心理的行動から考えると「ヒューマンエラー」は避けて通れない。
それを相互の自助努力で補い、助け合うチームワーク力が必要不可欠であり監督者の人間力とコミュニケーション
能力が一層求められる。

内 容

◆近年の労働災害からの考察
ここ10年間労働災害は増加傾向にある。年間約60万人の人口減少とともに若手の労働者の減少、高齢化、外国人労働者の増加等、労災増加のきざしが顕著になってきた。 今後、どのような対策を打ち出せばよいのか?

◆災害が減らない現場の要因
災害が発生したときの対策などについての三大理由(言い訳)。
・時間的(忙しい)、 ・技術的(むつかしい)、 ・経済的(金かかる)
再発防止は、早くて、安くて、簡単な対策になっていないか? 

◆労働災害を未然に防ぐための指導・教育は的確に行われているか?
指導した相手の「行動変容」まで自分で確認してはじめて育成したことになる。
指導者は結果がすべてであることを認識しなければならない!
自分の部下が被災した時、その家族と本人は一生忘れないことを肝に銘じること。

◆災害ゼロは究極の課題、「危険ゼロ」は必ずできる
全国でリスクアセスメント実施企業は70%を超えてきているが、安全成績の向上につながっている企業が少ないのはなぜか?  だれもができる基本的実施方法とは? 
   
◆問題解決は、グループ討議が効果的であることを理解したい。
研修会場の場で「職場の安全課題」は? と問うと、答えが返ってこないのはなぜか?
理由は、 
(1) 困ったことに対して声をあげれない職場風土になっていないか?
(2) 管理監督者が現場の状況を十分把握できていないのではないか?
(3) みんなで職場の問題点をはなしあったり、対策を提案したりする時間が不足していないか?
等々、多くの課題を明確にする手法であり、このような「下意上達」も時には有効であること。

根拠・関連する活動歴

パナソニックグループにて、15年間、安全専任として3,000名以上の新任の管理・監督者を育成してきた。
また現在、全国で年間130日、各種団体でグループ研修や安全講演を実施し受講者は年間6,000名を数える。

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