想定する対象者
人権啓発運動に関わる皆様 など
提供する価値・伝えたい事
2019年は、子どもの権利条約採択30周年です。子どもの権利条約は、差別の禁止、子どもの最善の利益、生存・発達の権利、子どもの意見の尊重が基本原則です。しかし今、私たちが暮らす社会では、児童虐待・ネグレクトなどによる事件は後を絶ちません。社会的養護が必要な子どもたちは、日本で約46,000人いると言われています
私たちは、社会的養護の背景と現状を描くために、映画「わたし、生きてていいのかな」を製作しました。親から虐待を受けて家出した少女の「子どもシェルター」での生活、そして、彼女の家族が、NPOの協力も含め、どのように立ち直っていくかを描いています。
「わたし、生きてていいのかな」では、児童虐待をテーマですが、今、それ以外にも社会的養護を受けなければならない子どもたちの問題はあります。
映画「こども食堂にて」では、いくつかの状況を見つめ、それらを表現する舞台として、こども食堂を取り上げました。
こども食堂は、一見、貧困家庭の子どもが食べに来る食堂のようなイメージも持たれていますが、実はそうではなく、どんな子どもでも、また子どもだけではなく大人も食べに来れて、地域の人々に囲まれた団らんの中で、子どもが一人でも安心して食事ができる場、自分の居場所を見つけられるような場となっています。
また、こども食堂には、何らかの事情を持った子どもがやってくることもあります。私たちは、こども食堂を舞台に、そんな事情のある子どもたちを取り上げ、現実の問題を提起するとともに、その解決に向けて動く大人たちも描きます。
更に、ひとつの大きなテーマとして取り上げたのが、里親です。
通常、社会的養護を受ける子どもたちは、施設に入ることが多いのですが、家庭での愛着関係の形成が子どもの成長には必要です。里親や特別養子縁組など家庭養育が優先されるよう、2017年8月、厚生労働省は「新しい社会的養育ビジョン」で、社会的養育において、里親等委託率を高める方針を固めました。
ただ、里親に関して、一般的には良く知られていないのも現状です。映画を観ていただくことで、里親のことを少しでも知っていただくきっかけになれればと私たちは思っています。
現実、社会的養護が必要な子ども、親子は、私たちのすぐそばにも居ます。
そんな中、今、私たちに出来ることは何か。映画と共に、考えていければと思います。
「人は誰しも弱い。痛みを抱えながら生きている。
だけど、その先には希望の光がある。手を取り合えば強くなれる。周囲の人は必ずあなたに気付いてくれる。あきらめないで。今はつらいけど、それでも、光あふれた明日は必ず来る。」
これが、映画製作のベースです。
内 容
内容概略・進行例
◎映画「こども食堂にて」上映
◎監督講演
・私の映画制作のきっかけ、制作意図
・映画が出来るまでの過程、多くの人の協力、私の気づき
・映画が出来てから現在まで
・映画「こども食堂にて」で伝えたかったこと
・今、私たちに出来ること
根拠・関連する活動歴
2015年12月 映画「わたし生きてていいのかな」完成
2016年1月~ 同映画 マンスリー無料上映会開催
2016年8月~ 同映画 全国で自主上映会開催
※東京都総務局などの自治体、各地のNPO、児童虐待防止啓蒙活動を行う団体、児童相談所、児童養護施設、里親会、大学、高校など、全国50団体以上が上映会を開催。
2018年3月 映画「こども食堂にて」完成
9月~ 同映画 劇場公開(東京、横浜、大阪、群馬、長野ほか)
2019年6月~ 映画「こども食堂にて」自主上映会スタート (東京、新潟、広島他順次)
※2017年からの講演会
(東京都台東区NPO、神奈川県里親大会、千葉県鎌ケ谷市団体、大阪府堺市(関西大学)、神奈川県相模台社協、東京都豊島区ほか)
業務外の講師への取次は対応しておりません。