神田香織 かんだかおり
講談師
ジャズ講談や一人芝居の要素を取り入れた神田香織独自の講談を次々発表し、講談の新境地を切り開く。反戦反核を訴えた『講談はだしのゲン』で日本雑学大賞受賞。2002年、講談『チェルノブイリの祈り』を発表。平和・人権、女性の生き方をテーマとした講演(講談付き)も精力的に行なう。
神田香織のプロフィール
■経歴・芸歴
福島県立磐城女子高校卒業。
1980年 神田山陽に入門。
1985年 講談の可能性を追求する三部作として「剣舞入り講談」「JAZZ講談」「寺山修司作品」など発表。
以降も神田香織独自の講談を次々発表、講談の新境地を切り開く。
1986年 「講談はだしのゲン」公演で日本雑学大賞受賞
1989年 真打昇進
1990年 「講談女医レニアの物語」発表
1994年 いわき市に居を移し地域に残る民話や伝説を演劇や講談で掘り起こすなど地域興しに貢献。
また、全国でも珍しい定席を市内に開設。
1995年 いわき市のサンシャイン大使に任命される
1999年 立体講談「磐城平藩主・安藤対馬守見参」発表
2000年 漢方復興講談「和田啓十郎伝」発表
2002年 立体講談「チェルノブイリの祈り」を発表し、一貫して平和・人権を訴え続けている。
日本演芸家連合加盟、講談協会会員。
2005年 『花も嵐も、講釈師が語ります~バツイチ子連れ、泣き笑い半生記~』(七つ森書館)を成就。
自らのDV体験や女流講談師として生きてきた半世などを率直に書き記し、以後の講演では、女性差別の問題やDV問題、シングルマザーの子育てなどを語り、講談と併せて各方面から高い評価を得ている。
2006年 防災講談「稲むらの火・浜口梧陵伝」発表
2007年 防災講談「杢坂の由来」発表
2007年 JAZZ講談「ビリー・ホリディ物語り」発表
2008年 「国鉄労働者(ぽっぽや)義士伝」発表
2008年10月 「常磐炭鉱余聞ーフラガール物語」発表
2009年 3月 米軍ジェット機墜落事件「哀しみの母子像」発表
2010年 女性人権活動奨励賞(やより賞)のやよりジャーナリスト賞特別賞(大衆普及)受賞
2011年10月 福島県を文化活動などで支える団体「ふくしま支援・人と文化ネットワーク」を立ち上げる。
■著書
『乱世を生き抜く語り口を持て―新作講談の創り方語り方』(インパクト出版会)
『花も嵐も、講釈師が語ります。―バツイチ子連れ、泣き笑い半生記』(七つ森書館)
講演実績
弊社での実績
会合名 | 地域 | 主催窓口 |
---|---|---|
「男女共同参画フォーラム」
<受講者への貢献> 無事講演会を終了することができました。お世話になり…. | 長野県 | 官公庁 |
講演タイトル例
人権・平和
『はだしのゲン』を語って
~戦後生まれの戦中派~
戦争・核の根絶を願い『はだしのゲン』を語り続けて30年。 広島「原爆投下」という、絶対にあってはならない現実から目を逸らす訳にはいきません。 戦後70年、戦争体験者が少なくなり戦後世代の現代社会で「...
プランへ移動演芸・演劇
神田香織 独演会
講談「チェルノブイリの祈り」~未来の物語~
1986年4月26日に起こった人類史上最悪の事故、チェルノブイリ。 来年、2006年には事故から20年の節目にあたります。 これまでも事故を伝える様々な記録が世に出ていますが、 私は「語り」という切...
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九歳の少年ゲンがみた広島
今よみがえる原爆の恐怖 ~戦争と原爆の真実~
神田香織が語り尽くす立体講談 「はだしのゲン」は中沢啓治氏が自らの被爆体験をもとに太平洋戦争末期から戦後の苦難の時代を力強く生きぬくゲンの姿を通じて反戦反核を訴えたヒツト作品 「まったく、戦争や...
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はだしのゲン ~戦争と原爆の真実を演じる~
「ふまれても麦のように生きるゲン」
講談「はだしのゲン」は、サイパン玉砕の戦跡を見たのがきっかけで誕生しました。 多くの戦争犠牲者の上に今日の繁栄があると思うと、申し訳ないような気がしたからです。 帰国後、「戦争」をテーマに講談を作ろう...
プランへ移動演芸・演劇 講談 「フラガール物語ー常磐炭礦余聞ー」
2006年日本アカデミー賞を独占、大ヒットした映画「フラガール」。 この映画の舞台となった福島県いわき市出身ならではの当時の思い出や炭礦の歴史を迫力たっぷりのいわき弁で語ります。 1960年代後半の...
プランへ移動著書・著作紹介
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- 花も嵐も、講釈師が語ります。: バツイチ子連れ、泣き笑い半生記|(2005-05-01)
- 女医レニヤの物語: ロシアから来た女性は愛の種をまいた|(1990-11-01)
- 震災と死刑 生命を見つめなおす (年報・死刑廃止2011)|(2011-10-01)
スタッフからのコメント
講談師としての芸の素晴らしさはもちろんのこと、平和、人権、女性の生き方など、神田香織さんのメリハリのある語り口と構成で、講談という普段あまり馴染みのない世界も身近に感じることでき、その世界観に一気にひき込まれます。
主なテーマタイトルに、
「はだしのゲン」を語って30年、いま古里が~福島からの報告~(講演+講談)
「花も嵐も、講釈師が語ります バツイチ子連れ、泣き笑い半生記」(講演+講談)
「フクシマの祈り~母と子の幸せのため原発のない未来を~」(講演+講談)
などがあり、
「男女共同参画フォーラム」「人権文化講演会」「女性の会新春講演会」など実績も多数。
参加された方からからは
「命について考えるきっかけになった。」
「話の内容はもちろんだが、滑舌が素晴らしかった。話し方もテンポよく途切れることなく構成も良かった。」
「ご自身のこれまでの歩みや故郷福島の現状など、時折涙ぐむような場面がありながらも、笑いを交えながら熱意をもってご講演いただきました。進行や準備も滞りなく進めることができました。」
「人々の苦しみを取り上げ、情感豊に表現し、それを解決していこうとする力を与えてくれた。」
「講師自身のDV被害や自己実現への道のりなどを聴き、女性の生き方の一助を得ました。」
「講師のふるさと(福島県いわき市)の今回の大震災や、その影響下で発生した原発事故被害の実情を語っていただいた中から、地域・家族の絆の在り方や平和の尊さを改めて認識しました。」との声が届いています。
(企画室よりのコメント)