近年の急激な少子化、都市化、情報化等の社会変化は、子どもたちの成長の過程にさまざまな影響を与えています。核家族化の進行により、自宅での出産や親族との死別など”命”にふれる機会少なくなり、人の命のかけがえのなさを理解する機会が失われ、命を実感としてとらえる場が大変少なくなってきています。加えて、ゲーム機を中心とした遊びが増え、仮想現実の世界に容易に入り込む事により、子どもたちの現実感覚が麻痺し、実感を伴わない死の感覚が命の軽視につながっているのではないかとも言われています。 こういった状況の中で、システムブレーンでは、温もりのある本当の”人との繋がり””他の人を思いやる心”や”命のはかなさ、そして強さ”について、実体験を元に”心の声”を通して、伝えてくださる講師、講演テーマのご提案をさせていただきます。

大切に思うもの

稲川淳二 いながわじゅんじ
タレント・工業デザイナー・怪談家

タレント・工業デザイナーとして幅広く活躍する傍ら、独特の口調で語る怪談家としても知られ、全国各地で怪談ライブも行なっている。また、次男が重度の障害を持っていることから、障がい者福祉やバリアフリーに関する講演も精力的に行い、人権・福祉の問題や共生社会実現など、体験を交えて熱く語る。

自分を大切にしたいから、人から大切にされたいから、自分も人も大切にしたい。個人個人の持つ小さな偏見が大きな差別につながる。人はみな一人一人が大切な命を持って生まれてくる。広く見れば地球上のあらゆる生命… (続きを読む)

世界には「生きるために命をかける子どもたちがいる!」

久郷ポンナレット くごうぽんなれっと
平和の語り部

「罪を憎んで人を憎まず」を実践し、両親ときょうだいの命を奪った相手に対して「憎まない、恨まない、仕返ししない」。起きたことを現実として受け入れ前向きに生きることがモットー。差別・偏見のない社会、平和な世の中に生まれたことを感謝し「生きる力」「生きる希望」を伝える活動を行う。

「生きる力」「生きる希望」「人間は“衣・食・住と家族の愛情がなければ生きていけない”」ことを子どもたちに伝えたい!  カンボジアの内戦で、両親ときょうだい4人を失ったわたしです。 「命がけで日本にやっ… (続きを読む)

生きることの、もうひとつの意味

ドリアン助川 どりあんすけがわ
作家、詩人、道化師、ミュージシャン

早大卒業後「叫ぶ詩人の会」結成。深夜ラジオ番組やテレビ出演など若者の人気を集める。同会解散後NY滞在を経て、帰国後は執筆とライブ活動。2015年よりニッポン放送系列の『テレフォン人生相談』パーソナリティ。著書『あん』(映画化/カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング上映)。他、著書多数。


広く一般の方々 (続きを読む)

ヒロシマの願いを世界へ

原田 浩 はらだひろし
広島平和記念資料館元館長
広島市文化財団元理事長
第9代広島平和記念資料館(原爆資料館)館長時代、戦争の悲惨さ、原爆の恐ろしさを世界に発信し続け、平和活動を推進。6歳の時、広島駅で原爆被爆の体験を持つ。被爆者の平均年齢が75歳を越え、被爆体験を語れる最後の世代として真実を伝え続け、核兵器の廃絶、国際・平和の貢献に努める。

人類史上、最初の原爆投下から、60数年たった今でも、核兵器の廃絶はおろか、世界は核拡散の危機に直面しています。 私の被爆体験から、あの日の惨状、廃墟から立ち上がった市民の姿、核兵器の現状など、核を取り… (続きを読む)

白血病から学んだこと
~生きていることの喜びを伝えたい~

大谷貴子 おおたにたかこ
全国骨髄バンク推進連絡協議会 前会長

慢性骨髄性白血病で余命数カ月と宣告されるが、白血球の型が母と適合し、骨髄移植に成功。助かる可能性はわずか1%という状態から奇跡的に生還。日本初となる骨髄バンクを設立し、2005年~11年まで全国骨髄バンク推進連絡協議会会長。骨髄バンクの普及と“いのちの重み”を伝える活動に奔走中。

1986年、大学院生の頃に白血病の宣告を受けました。  「死ぬかもしれない」という恐怖との闘い。 必死の骨髄提供者探しの末、奇跡的に母親と適合し、いのちを得ました。 “いまを生きる”ことの喜び、幸せを… (続きを読む)

大切な人を自殺で亡くすということ
~自死遺族への差別偏見の無い社会へ~

田口まゆ たぐちまゆ
NPO法人Serenity(セレニティ)代表自死遺族

13歳で父を自殺で亡くした自死遺族の当事者。父の自殺直後の母の自殺未遂や周囲からの差別偏見などに苦しむ。2009年(36歳)に任意団体「自死遺族への差別偏見を失くす会」設立。2011年、NPO法人Serenity(セレニティ)設立。「自死遺族への差別偏見を失くす社会」実現に尽力。

自殺は防げるという社会的な理解が進む一方で、「防げなかったのは私たちが悪かったのだろうか・・・」と悩み傷つく遺族もいます。しかし、必死で心配していても防げないこともあります。私も経験から語ることができ… (続きを読む)

戦場の現場から祈りを捧ぐ
~命の大切さ 互いを愛し、敬いあうこと~

渡部陽一 わたなべよういち
戦場カメラマン/ジャーナリスト

学生時代から世界の紛争地域の取材を続け、以後、激変する世界情勢の渦中に飛び込み、戦場・変革現場での取材・発信を続ける戦場カメラマン。各地の取材を通じて痛感した命の大切さ、深淵な人間愛、平和希求のメッセージを、写真と文章で世界に発信するため、講演活動も精力的に実践中。

「一枚の写真の力に託そう!」と決意。再びアフリカ、ザイールに戻りました。 以後、戦場カメラマンとして、世界中の戦場、情勢が不安定な地域、被災地を飛び回っています。  その現場で体験した惨劇、人間の残酷… (続きを読む)

命の参観日

玉城ちはる たまきちはる
シンガー・ソングライター/ホストマザー
名古屋観光文化交流特命大使
シンガーソングライター・ホストマザー
安田女子大非常勤講師



明るく快活なキャラクターと思っていただいていますが、実は自殺遺児です。そのため大学進学を断念した過去があります。広島県出身ということもあり「自身が出来る社会貢献・平和活動」ということで、毎年8月4日に… (続きを読む)

命の輝き
~車イスから見える世界ってけっこう素敵~

又野亜希子 またのあきこ
元 幼稚園教諭・保育士
交通事故によって頸髄を損傷。退院後、第1子を妊娠出産。車いすママの子育てがTBSやテレビ東京、テレビ埼玉でドキュメンタリー放送。著書は「ママの足は車イス」「ちいさなおばけちゃんとくるまいすのななちゃん」講演は、障害を負って生きる中で感じている、命や愛の輝きが伝わる内容として好評。

生きていると誰もが、苦難に直面します。交通事故に遭遇し、障害を負ってしまった私は立ちはだかる苦難から逃げたい、死んでしまいたいと何度も思いました。 笑顔が戻った今、思います。苦難にどう向き合い、どう乗… (続きを読む)

命の授業
~今の幸せに気づくことから夢はひろがる~

腰塚勇人 こしづかはやと
元 中学校教諭

中学校の熱血体育教師として充実した日々を送っている最中、頚椎(首の骨)骨折という大事故に遭い、「一生、寝たきり」との宣告を受ける。失意の果てに自殺を考えるが、家族や生徒の応援、自身の感謝の心により、奇跡の復活を遂げる。現在、「命の授業」の講演活動で命の大切さを伝え続けている。

体育教師がスキーでの事故をきっかけに、人生も人生観も大きく変わりました。今を自分らしく幸せに生きるためのヒントを普段の生活の中から紹介していきます。  ~「30万人が泣いた奇跡の実話」~  「一生、寝… (続きを読む)

突然の別れと悲しみからの再生
~犯罪被害の現場から~

入江 杏 いりえあん
絵本作家
東京都世田谷区の会社員一家4人が殺害された事件(2000年)の遺族として、被害に遭った家族への思いを込めて絵本『ずっとつながってるよ』を出版。「悲しみは決して癒えることはないが、少しでも前向きに生きることの大切さと、命の尊さを伝えたい」と、絵本を携えて各地で講演を行う。

2000年12月31日未明、東京都世田谷区の静かな住宅地で妹家族4人が殺害されました。その事件は、動機も容疑者像もはっきりしないまま、いまだ解決されていません。  未解決事件の被害者家族として何よりも… (続きを読む)

看護師が見つめた人間が死ぬということ

宮子あずさ みやこあずさ
看護師・著述業

看護師の立場から看護の現状を本音で語る。東京厚生年金病院に22年勤務。経験は内科、精神科、緩和ケアの3病棟。看護師長歴7年。看護師として働きつつ、看護雑誌を中心に文筆活動、講演を行う。
研究も含め、テーマは看護師が仕事の意味を味わいながら、息長く働ける状況づくりである。


死について考える人が増える中、多くの死をみてきて思うのは、死はどんなに心の準備をしていたとしてもやはり唐突なものであり、後悔のない死はほとんどあり得ない、ということです。告発でも理想論でもない。病院の… (続きを読む)

少年院の子どもたちとともに歩んで
一人ひとりかけがえのない大切ないのち

中野レイ子 なかのれいこ
元 丸亀市教育委員会 教育長
元 法務省矯正局所管少年院 院長
法務省所管矯正施設(少年院や刑事施設等)に36年間勤務。犯罪に関った人たちが、自身と真摯に向き合えたとき、自らの行為を後悔し、以降の生き方に苦悩する。その姿に寄り添ってきた実績を持つ。退職後は、「全ての人たちが、自他を大切に、幸せであって欲しい」と願い、講演活動を行っている。

社会や地域、あるいは学校や家庭における親・教師・地域住民たちおとな側の意識を喚起することで、犯罪・非行の予防と、加えて更生の支援に関心を持たせることが健全な社会環境を構築することになり、ひいては次代を… (続きを読む)

「最愛の人を亡くした後のグリーフケアの必要性について」

清水浩司 しみずこうじ
作家
フリーライター
2015年5月に公開された映画『夫婦フーフー日記』(主演:佐々木蔵之介&永作博美)の原作者。闘病する妻を看取った経験を元に、「身近な人が“がん”になったときの心の持ちよう」「家族でいかにして“がん”にあたるか」「最愛の人を亡くした後のグリーフケアについて」などについて語る。

・大事な人の死を受け容れて、乗り越えていくにはどうしたらいいか? 悲しみを受け止めることについて  事故や病気で家族、夫婦、友人など大切な人と死別してしまった方々 (続きを読む)

命を尊ぶ社会をめざして

尾木直樹(尾木ママ) おぎなおき(おぎまま)
教育評論家、法政大学名誉教授
東京都立図書館名誉館長
臨床教育研究所「虹」 所長
法政大学特任教授を務める傍ら、コメンテーター、執筆、教育相談、カウンセリング等幅広く活躍。子どもと教育、メディア問題等、現場に密着した調査・研究活動にも精力的に取り組んでいる。また、情報・バラエティ・教養番組にも多数出演し、「尾木ママ」の愛称で親しまれている。


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