2025年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、5人に1人が後期高齢者になると推定されています。
可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が急務とされています。
また、在宅医療を受けながら自分らしい最期を迎えることが可能となる社会を作るには、介護を受ける側への積極的な情報提供を行うとともに、当事者や家族が所属するコミュニティの意識を再構築する必要があります。
この体制づくりに向けた在宅医療・在宅介護の理解を深めるため、システムブレーンでは、さまざまな成功事例や失敗事例を交えながら講演をされる好評の人気講師の講演テーマをご紹介します。

■目次

安藤和津  あんどうかづ

エッセイスト
コメンテーター

介護で快護
~介護をポジティブに切り替える方法~

安藤和津さんが40代の頃、かくしゃくとしていた実母が忘れっぽくなり、病院に連れていくと脳腫瘍を患っていることが発覚。脳腫瘍により認知症も発症していることもわかり、約12年にわたる在宅介護が始まります。安藤さんは、仕事と介護を両立していかなければならない状況で、今度は自身が介護うつを発症。母を看取り、介護うつを乗り越えたとき、安藤さんが感じたことは、母を介護しながら、自身も生かされていたという事実でした。介護うつにならない秘訣は、一人で抱え込まないこと。介護を「快護」としてポジティブに切り替える方法を、在宅介護の経験からお教えします。

文化・教養 教育・青少年育成 福祉・介護 環境問題

主催者様からの声

安藤さんの元気になるメッセージが心をうちました。とても良かったです!

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中村 学  なかむらまなぶ

笑う門にはいい介護の会 代表
介護人材育成コンサルタント
介護現場モチベーションアッパー

笑う門にはいい介護
~虐待が抱擁に変わる時

お笑い芸人で活動中に、母が脳梗塞で倒れ、在宅介護することを決めた中村学さん。母から浴びせられる暴言、慣れない介護、将来への不安でストレスがたまり、母への虐待が始まってしまいました。地獄の日々の中、講演を頼まれたことをきっかけに、自分を客観視できるようになり、そこから笑顔で介護ができるようになったと語ります。その後、介護業界に転身し、施設長を勤めたデイサービスは「日本一笑いのデイ」と取材殺到するまでに。そんな中村さんが、ストレスをためない「笑う門にはいい介護」を提案します。

福祉・介護メンタルヘルス人材・組織マネジメント健康

主催者様からの声

届いたアンケートを確認すると、「参加して良かった」と回答している人しかおらず、事業所や市民にとっても非常に価値のあるものになったと思っております。本当にありがとうございました。

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石川結貴  いしかわゆうき

ジャーナリスト

在宅介護、在宅看取りをするために大切なこと~超高齢化日本の現状と行く末

国民の約3割が65歳以上の高齢者という超高齢化社会の日本において、自宅で最期を迎えたいという高齢者が増えています。しかし、核家族化や夫婦共働きが常態化した現在では、家庭の中に介護を担える人がおらず、子どもが遠く離れて暮らしているケースも少なくありません。自身も、父親の遠距離介護を体験し、「この国の終末期医療や介護保険制度の問題点を痛感した」と語る講師が、リアルな在宅介護とはどんなものか、家族も当人も本当に幸せになれる看取りとは何かについてお伝えします。

教育・青少年育成福祉・介護男女共同参画

主催者様からの声

大変わかりやすく具体例を提案しながらお話いただき、参加者の理解度が高まりました。講演内容は主催者の開催目的を十分達成するものでした。

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藤川幸之助  ふじかわこうのすけ

詩人・児童文学作家

支える側が支えられるとき
~認知症の母が教えてくれたこと~

20年以上アルツハイマー型認知症の母を介護する中で、「母を支えていたと思ってきた私が、実は母に精神的に支えられていたとこの頃深く感じる」と語る藤川幸之助さん。ただ横たわるだけの「母」もいまだに自分を育ててくれていると感じ、「人はそこに存在するだけで大きな意味を持っている」と言います。本講演では、その思いを詩に込めながら、介護する人や高齢者を支える人に、藤川さん自身が感じた温かさや思い伝えます。

福祉・介護人権・平和

主催者様からの声

アンケートを提出した受講者の多くが、自分の家族の介護のあり方について振り返るいい機会となったと回答していました。

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高見澤たか子  たかみざわたかこ

ノンフィクション作家

持続可能な「在宅介護」とは

「可能な限り、在宅で」というのが介護保険制度の基本であり、また国の方針でもあります。一方では、少子高齢化で介護する家族がいないケースや家族がいても対応できないケースもあり、在宅介護を支えるサービスの施設の拡充が急務となっています。パーキンソン病を患った夫を約14年間介護した経験を持つノンフィクション作家講師が、介護する側される側が共倒れにならないために、在宅介護の課題を提起し、具体的な解決策を説きます。

福祉・介護 コミュニケーション

主催者様からの声

当会の主旨を汲んでいただき、具体的な事例を挙げながら、わかりやすく解説していただきました。

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後閑愛実  ごかんめぐみ

看取りコミュニケーション講師
看護師

「これでよかった」と納得できる看取りケア
~いのちの終わりの向き合い方~

在宅介護において、自分の大切な家族の最期をご本人が望む形で送り出したいと考えるご家族も多いのではないでしょうか。しかし、実際はあまりにもナイーブな話題で、ご本人と話せる機会がないという人も聞きます。”看取りの現役看護師”として「看取り」の重要性を説く後閑愛実さんが、これまで見送った患者さんから学んだ「いのちの終わりの向き合い方」をお伝えします。臨終の時に行う「幸せな死の捉え方」とは? 死生観の変わる講演をぜひご体感ください。

福祉・介護医療・福祉実務人権・平和教育・青少年育成

主催者様からの声

コロナ禍のためオンラインでの開催でしたが、「死」「いのち」「きずな」「尊厳」について多くの気づきを頂けました。

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小山朝子  こやまあさこ

介護ジャーナリスト

介護を通じて見えるもの
~私の介護体験~

要介護5の祖母を9年8カ月介護した経験を持つ介護ジャーナリストの小山朝子さん。その体験の中で「命は尊く、そして平等である」ことを強く感じたと言います。本講演では、介護体験を通じて得られたものや在宅介護を決意した理由、また取材で見た全国の事例や現場の課題などをお伝えします。ドキュメンタリービデオの放映やエクササイズ、ゲームなど、参加者が積極的に関われる形式も取り入れます。介護のマイナスイメージを払拭し、介護家族にエールを送ります!

福祉・介護

主催者様からの声

ご自身の介護や取材経験を通して、さまざまな考え方や見方を教えていただきました。介護する家族を対象とした講演会でしたので、大変有益な時間となりました。

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久田直子  ひさだなおこ

元 NHK「きょうの健康」キャスター

認知症850万人時代を支える地域医療とは?
病とともに地域で生きる

元 NHK「きょうの健康」キャスター・久田直子さんが、認知症やガンなど身近な病気とどのように向き合えばよいのか、また地域医療は何をすべきかをわかりやすく解説します。オレンジプランや認知症初期集中支援チームなど、地域の取り組みや制度の最前線、そして医療関係者の対応策について、医療番組に従事した経験から説明します。

健康福祉・介護男女共同参画

主催者様からの声

地域のなかで病とともに生きること、認知症への理解を深められる良い機会となりました。わかりやすい内容、話し方で聴講者からも好評でした。

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中澤まゆみ  なかざわまゆみ

ノンフィクション・ライター

最期まで在宅は可能か?
~在宅医療・在宅ケアの可能性~

ますます進展する超高齢社会の中で、国は「病院」から「在宅」の流れを打ち出しました。しかし、その受け皿はどうなっているのでしょうか。「退院難民」「介護難民」にならないために、平穏に生きて死ぬために、介護者歴10年の講演者が、豊富な資料とともに、当事者、介護者、市民、介護・福祉専門職が知っておきたい在宅医療と在宅ケアと地域包括ケアについてお話します。

福祉・介護男女共同参画

主催者様からの声

改めて介護を考える良い機会になったという声を多く受講者からいただきました。十分に知識があり、話し方も聞き取りやすく、意識啓発につながったと思います。

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森山佐恵   もりやまさえ

生活習慣研究所 所長

仕事も家庭も大変なのに!親の介護?どう向き合えば良いの?
介護の現状とお財布事情

介護は突然やってきます。介護難民にならないためにも、高齢化社会の現状と問題を知っておく必要があります。医療現場で30年以上看護師を続ける講師が、現場で見てきた事例をもとに、在宅介護の問題点と解決策、介護保険のポイントと在宅・施設介護の現状などをお伝えします。介護する側・される側の負担をどうすれば軽減できるのか、また介護中に利用できるサービスなど、介護が必要になる前に知っておきたい情報が満載です。

メンタルヘルス健康ライフプラン 福祉・介護

主催者様からの声

介護体験の無い参加者がほとんどでしたが、どうしたらよいか等、一般論や体験談を基に伝えて頂きました。各自のライフプランに役立つ情報を得る事ができました。

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町 亞聖   まちあせい

フリーアナウンサー

十年介護
~母と過ごした奇跡の時間 ~

日本テレビのアナウンサー、報道キャスター、厚生労働省担当記者を経て、現在はフリーアナウンサーとして活躍する町 亞聖さん。高校3年生の時に母親がくも膜下出血で倒れ、以来、10年にわたって介護を担ってきました。右半身麻痺、言語障害、知能低下という後遺症が残る母を介護する中、8年後にガンが発覚。突然の介護生活から、在宅医療を選択し、母を看取るまでの率直な思いを語ります。

福祉・介護

主催者様からの声

受験で多忙な高校3年の時にお母さんが倒れられて、学業との両立はとても難しいのだったと思います。地域のサポートあれば高校生の町さんもどんなに楽だったかもしれません。ヤングケアラ―の支援のあり方を話し合う良い機会となりました。

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鈴木よしたか  すずきよしたか

(一社)在宅医療福祉介護協議会 理事長
株式会社メディカルブレイン 代表取締役

在宅医療の選び方

超高齢社会を迎える日本。2024年には医療・介護・障害福祉サービスのトリプル改定が行われます。この改定は、高齢者が最期まで住み慣れた地域で暮らせるよう支援する「地域包括ケア」をより後押しする形となっていますが、利用する側に正しく情報が伝わっていない現状があります。地域包括ケアシステムを熟知する在宅医療の専門家が、豊富な資料とともに、地域包括ケアの考え方や在宅医療で利用できるサービス・仕組み、実例による介護費用のシミュレーションなどをわかりやすく解説します。

福祉・介護医療・福祉実務

主催者様からの声

在宅医療は病院外での活動なので、訪問診療がどのようにされているか、どのような処置ができるのか理解ができ良かったです。

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樋口恵子   ひぐちけいこ

評論家
東京家政大学名誉教授
東京家政大学女性未来研究所長

最期の医療と制度の活用
~ 自分で決める人生の終い方 ~

2025年に75歳以上の後期高齢者が5人に1人になると言われる中、終活を始めるシニアが増えています。最期まで自分らしく生きるために、どんなことを予想し、どんな準備が必要なのか。「人生100年時代」に向けての講演が好評な90代現役講師・樋口恵子さんが、在宅医療での看取り、認知症・看取りと在宅医療の重要性、遺言の必要性、もしものときの成年後見制度など、終活に有益となる情報を具体的にお伝えします。

福祉・介護

主催者様からの声

講演の内容、講演者の話の旨さ、聴講者が耳を傾ける魅力のあるカリスマ性は健在でした。

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中村伸一  なかむらしんいち

おおい町国民健康保険名田庄診療所 所長

地域で生き、地域で逝く人々を支える医療・ケア
~「ええ人生やった」その一言のために~

在宅死亡率は42%という名田庄地域の小さな診療所で、「家族に看取られて家で死にたい」という住民の切なる願いをかなえるべく、村を地域医療の理想郷にしようと奔走する中村伸一医師。その活躍はNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介、ドラマ化もされました。「小さな診療所ではできないことを言い訳にするのでなく、小さな診療所だからこそできることを探求している」と中村さん。自身の体験を振り返りながら、地域の在宅医療・在宅療養について考えていきます。

福祉・介護

主催者様からの声

在宅医療に対する関心が高く、中村先生の講演会には予定より多くの方々がお集まりになりました。大盛況のうち、終えることができました。ありがとうございました。

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丸尾多重子  まるおたえこ

NPO法人「つどい場さくらちゃん」理事長

「笑顔で介護、介護で笑顔!」
~大切な人が住み慣れた家、地域で暮らし続けるために~

講師の丸尾多重子さんは、10年間で母・兄・父を在宅で看取った経験から、2004年に本人、介護者、介護職など、様々な立場の人たちが集い、思いを吐露できる「つどい場」を開設。集いの場や講座や学び、見守り活動など、介護する側や介護される側の受け皿として20年近く活動してきました。本講演では、これまでの「つどい場」の歩みを振り返り、高齢者が住み慣れた我が家で自分らしく最期を迎えるために、家族は何ができるのか、また地域でどのような支援ができるのかを考えていきます。

福祉・介護

主催者様からの声

実体験に基づいたお話を聞くことができ、良かったと思います。お話が面白く、わかりやすい。様々な立場から介護に関わる人たちにお勧めしたいと思います。

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沖藤典子  おきふじのりこ

ノンフィクション作家

<介護サービス>
介護が変わる、老いが変わる、家族が変わる

介護保険法が変わり「介護予防」に重点を置くようになりました。これからはますます「元気に老いる」ことが求められます。介護問題やシニアの生き方にも造詣が深いノンフィクション作家・沖藤典子さんが、元気なうちに知っておきたい介護サービスや介護保険、元気に老いるために取り入れたい習慣などを解説します。また、高齢者が住み慣れた地域で最期を迎えるために地域包括ケアシステムの基本的な考え方や取り組み事例、課題等もお話します。

福祉・介護男女共同参画

主催者様からの声

介護保険だけでなく、さまざまな視点から終活についての情報をいただき、ありがとうございました。

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落合恵子  おちあいけいこ

作家
クレヨンハウス主宰

母に歌う子守唄
~わたしの介護日誌~

介護疲れや介護家族の孤立から、高齢者虐待が問題となっています。「介護を美談にしている限り、世の中は変わらない。女性は控えめといわれる。控えめもいいが、もっと国に政策の充実を求めるなど、声を上げるのも女性の権利です」。そう語るのは、自身も長い間実母の介護を一人で担ってきた作家の落合恵子さん。要介護者を家族だけで支えるのは並大抵のことではありません。国と地域の支援体制の重要さ、また介護経験から見えてきたものについて語ります。

人権・平和福祉・介護教育・青少年育成男女共同参画

主催者様からの声

感動されて涙ぐんで帰られた方もおられるほど、素晴らしいお話をいただきました。

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國森康弘  くにもりやすひろ

写真家
フォトジャーナリスト

看取り、在宅医療・ケア、地域包括ケアの現場から
~命のバトンリレー

日本人高齢者の約8割が自宅で人生の終幕を迎えたいと思っています。現実には、看護の問題や地域医療など、様々な問題があり、なかなか思い通りにはいきません。幸いにも、家族や地域、往診医や訪問看護・介護の人々の支えもあって、本人の望み通り最期まで自宅で過ごして逝く人たちもいます。そんな「幸齢者」は、あたたかいエネルギーに満ちた生命力と深い愛情を、看取る人たちに手渡して旅立ちます。「あたたかい看取り」の現場を写真スライドとエピソードを通じて紹介し、 命のバトンリレーとその実現性について考えていきます。

人権・平和福祉・介護

主催者様からの声

スライドを見せながら、穏やかな口調で分かりやすく“命”の有限性と継承性、素晴らしいメッセージをいただきました。大変良いセミナーになりました。

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