めまぐるしいIT技術の進歩に伴い、DXは今やすべての業界で避けて通れないものとなりました。
DX推進の鍵はIT人材の確保と社員個々のスキルアップにあります。今回はDX研修で学ぶべき内容や対象者別おすすめの研修プラン、さらに研修成功のためのポイントを解説します。

いま企業にDX推進が必要な理由

研修を企画する前に、なぜ今DXを推し進める必要があるのかを理解しておきましょう。ここではDXの概念と、DXをとり巻く現状を解説します。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)研修とは?

DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して、企業の業務プロセスや組織体制、ビジネスモデルを根本から変革し、競争力を高める取り組みを指します。単なるIT導入ではなく、デジタルを起点に「働き方」「価値提供」「意思決定の仕組み」そのものを見直すことが重要です。

DX研修では、こうしたDXの本質を理解し、変革を実現するための知識と実践力を身につけます。AI、IoT、クラウドといった最新技術の基礎から、現場で活用する具体的なスキル、さらには変化に対応するマインドセットまで幅広く習得します。特に、DXを推進する中核人材やリーダー層の育成は重要であり、経営層から現場社員まで全社的にDXリテラシーを底上げすることが、変革の成功に直結します。DX研修は、新たな価値創出やビジネスモデル革新への第一歩となるのです。

いまなぜ企業にDX推進が必要か

現代の企業は、技術革新、グローバルリスク、働き方改革、消費者行動の変化など、多面的な変化に直面しています。こうした環境に適応するためには、従来の経験や勘に頼った判断ではなく、デジタル技術とデータ分析に基づく合理的な意思決定、部門を越えた情報共有が不可欠です。その中核を担うのがDXであり、企業は業務の効率化や価値創出に向けて変革を進める必要があります。

しかし、総務省『令和6年版 情報通信白書』によると、日本企業の約50%がデジタル化への取り組みを「未実施」と回答しており、特に中小企業では約70%が未着手という実態が明らかになっています。また、デジタル化の取り組みの多くが業務改善やテレワークなど「守り」の領域にとどまり、新規ビジネス創出や顧客体験の向上といった「攻め」のデジタル化は進んでいない傾向が指摘されています。

さらに、IPA『DX白書2024』では、中小企業を中心に「情報やスキルの不足」がDXの最大の障壁とされており、DX人材不足が計画停滞の主因となっています。この課題に対し、DX推進のための人材確保手段として「社内人材の育成」が59.1%と最も多く選ばれており(同資料p.39)、企業が内製的に人材を育てる姿勢が求められています。したがって、企業規模を問わず、社内でのDX研修を通じた人材育成こそが、今後の成長戦略に不可欠な取り組みと言えるでしょう。

DX研修の必要性とメリット

企業のDX化を進めるためには、やはり経営者や管理職、社員がDXについて学び、社内にDX導入の機運を熟成する必要があります。そのためには、DX研修が手っ取り早く、また社外の専門家を呼ぶことで、最新のDX事情と自社での活用のヒントが得られます

DX研修を導入することで、以下のようなメリットがあります。

①DX人材の確保

前述したように今、日本ではDX人材の不足が問題視されています。DXを急激に推進している企業もあれば、旧態依然のやり方で時代の波に取り残されている企業もあります。市場ではDX人材が不足しているため、社内でDX人材を育成することが最善策と考えられます。そのために、最も有効な方法がDX研修です。

DX研修は1回開催して終わりというものではなく、長期スパンで何回かに分けて開催します。DX研修で、社員が体系的にDXの知識やスキルを学び、最終的に自社でどのようにDXを活用すべきか考えられる人材になります。

➁DX導入による生産性の向上やイノベーションの推進

DX研修により、社員がDXを活用できるようになれば、事務処理や顧客管理、資料作成、作業計画等、これまで手を煩わせた社内業務がデジタル化・最適化され、社内の生産性向上が期待できます。
また、DX研修では新しい技術や最新の活用事例を学びますが、そこから新たなビジネスの発想やアイデアが生まれることもあります。既存の枠にとらわれない新しい発想力がつき、社内にイノベーションの機運をもたらしてくれるでしょう。

③BCP(事業継続計画)の改善によるリスク回避

DX研修では、DXを活用したBCP(事業継続計画)の立て方も学びます。BCPとは、自然災害やシステム障害等、万が一の事態が発生した際に、リスクを回避させ、事業の早期復興させるための計画のことです。DXにより、社内データをクラウド上に残し、社員が遠隔地からも仕事できる体制や業務の自動化を推進することで、リスクを分散させ、もしもの際にも早急な復旧が見込めます。また、DXで業務をデジタル化することにより、ヒューマンエラーも格段に減らすことができます。

④事業の効率化によるコスト削減

DX導入で社内業務がオートメーション化されることで、そこにかけていた人件費やコストを浮かすことができます。また、これまでの社内業務を可視化できるようになるので、無駄な業務を省略にもなり、結果コスト削減につながります。

⑤働き改革にも貢献

DXによる業務の効率化により、社員の残業時間を大幅に減らすことができます。また、DX研修では、リモートワークで必要となるスキルも学びます。リモートワークの実現は、育児や介護等でこれまで辞めざるを得ない社員に対しても働き続けるという選択肢を与えることになり、さまざまな働き方を推進するきっかけにもなります。

聴講者別DX研修で習得すべきスキル

DXでは会社全体で取り組んでいくことが成功のカギです。ここでは、対象者別に習得すべきスキルとおすすめの研修プランをご紹介します。

1.一般社員

DXを推進するうえで、一般社員にも基礎的な知識とスキルの習得が欠かせません。まずはDXの概念や企業活動における役割を正しく理解し、RPAやクラウド、データ分析ツールなどITツールの基本操作を習得することが重要です。
また、情報漏洩リスクへの対応力を養うセキュリティ意識や、業務データを分析し、業務改善につなげる実践力も求められます。
自身が使用するツールの仕組みや活用方法を理解し、データを活かして具体的な改善提案ができるスキルを身につけることが、組織全体のDX推進力を高める第一歩となります。

一般社員におすすめのDX研修プラン


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金子清隆

マネジメントコンサルタント

情報セキュリティの概要と日常での注意点(一般社員向け)

業務情報セキュリティの基本を理解し、日々の業務でのセキュリティ上のリスクに対応する基礎知識を学べる研修です。情報セキュリティとは何か、不審メールやフィッシング詐欺など、日々の業務や生活でどのような点に注意すべきかを知ることで、コンピュータやネットワークへの理解を深めます。


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井上龍司

中小企業診断士

Excelのウラワザで年間250時間を浮かせる方法

元IBMビジネスコンサルタントである井上氏が、Excelの隠れた機能やショートカットを駆使して業務効率を大幅に向上させるテクニックを伝授します。実践的な演習を通じて、受講者は日常業務で即活用できるスキルを習得し、年間250時間の作業時間短縮を目指します。


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二木奈緒

Outlook時間管理コンサルタント 国家資格キャリアコンサルタント

「Outlookでタスクを見える化!パズル式時間管理術」
~もう仕事に追われない 生産性がぐんぐん向上するタイムマネジメント~

Microsoft Outlookを活用し、タスクを「ピース化」してスケジュールに組み込むことで、業務の見える化と効率化を図る実践的な時間管理術を学びます。PDCAサイクルを回しながら、仕事の質とスピードを向上させ、プライベートの充実も実現します。デモンストレーションを交えた分かりやすい講義で、すぐに実践可能なスキルを習得できます。


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篠原嘉一

NIT情報技術推進ネットワーク株式会社 代表取締役 大阪府教育委員会ネット対応アドバイザー

安心して使う為に知っておきたいネットのリスク
~リモートワーク時代の注意点~

リモートワークが当たり前となった今、情報漏洩や不正アクセスといったネットリスクへの理解は不可欠です。本講演では、大阪府教育委員会のネット対応アドバイザーとしても活躍する講師が、現場で起こり得る具体的なリスクとその予防策を、実例を交えて分かりやすく解説します。IT初心者でも安心して受講できる内容です。

2.経営者

企業の持続的成長と競争力強化の鍵を握るDX(デジタル・トランスフォーメーション)は、経営者自身がその全体像を正しく理解し、ビジネス戦略に落とし込むことから始まります。
DXの目的や価値、そしてビジネスモデル変革の必然性を把握したうえで、企業の方向性を明確に描き、全社に共有・浸透させるビジョン策定力が求められます。
また、不確実性の高い環境下での迅速な意思決定力、IT投資に対するROIの見極め、そしてデータを活用した経営判断を行うためのデータリテラシーも不可欠です。

経営者は組織の舵取り役として、一般社員以上に深い知識と実践的な判断力を研修を通じて身につける必要があります。

経営者におすすめのDX研修プラン


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井下田久幸

感動ITビジネス講師 ドルフィア株式会社 代表取締役

DX戦略の重要性

30年以上IT業界を牽引してきた井下田久幸氏が、DXの本質を経営戦略に落とし込むための視点をわかりやすく解説します。IBMでの16年をはじめとする豊富な現場経験をもとに、中堅・中小企業の経営者に向けて、ビジネスモデル変革、データ活用、人材戦略まで幅広く講義します。難しいITを“感動”に変える講演は、経営判断力と実行力を高める内容として好評です。


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伊東千秋

元 富士通株式会社 取締役副会長 元 株式会社富士通総研 代表取締役会長

再起動する社会
DXが果たす役割

元富士通副会長・伊東千秋氏が、地政学リスク、気候変動、労働市場の変化など、複雑化する現代社会の構造を紐解きつつ、DXが果たすべき役割を多角的に解説。AIの進展、Z世代の価値観、教育の在り方、リスキリングなど、企業と社会の再構築に向けた具体的な視点を提示します。経営層・管理職が今求められる判断力と変革力を高める、洞察に満ちた講演です。


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伊本貴士

メディアスケッチ株式会社代表取締役 サイバー大学 准教授(非常勤) 日経ビジネススクール講師 公益財団法人ふくい産業支援センター DX 戦略アドバイザー

誰でもわかるDXのやり方と進め方

DXを進めたいが、どこから手をつけてよいか分からない――そんな経営者のために、伊本貴士氏が複雑なDXを平易に解説。経営視点での課題整理法、すぐに導入できる低コストのツール、AIやクラウドの活用による生産性向上まで、実践事例を交えて紹介。戦略的かつ現実的にDXを前進させる思考と行動に変えるための第一歩として最適な講座です。


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こばやしたすく

株式会社Mewcket 代表取締役社長

人工知能で自社はどうなる?
世界の、日本の人工知能の専門家が教えます

PEST分析の「Technology」領域を読み解く鍵として、AIの本質と活用可能性を経営者視点でわかりやすく解説。こばやしたすく氏が、自身の起業・事業売却・AIサービス開発の実体験をもとに、ミクロとマクロの視点から自社におけるAI活用のヒントを提示します。新規事業開発や戦略立案を担う経営者・事業責任者必聴の実践的内容です。

3.管理職

DXを成功に導くためには、経営層のビジョンを現場で具体的な行動に落とし込む管理職の役割が非常に重要です。
管理職には、DXプロジェクトの進捗管理やKPIの設定・運用など、実務を推進するためのプロジェクトマネジメント力が求められます。
また、現場メンバーにDXの意義を伝え、変化への不安や抵抗を乗り越えるためのリーダーシップやチームマネジメント力も不可欠です。
さらに、業務プロセスを可視化して非効率な部分を洗い出し、デジタル技術を使って改善を図る力や、現場データをもとに意思決定や提案を行うスキルも必要になります。
これらの力を総合的に身につけることで、管理職は戦略と現場をつなぐ実行部隊として、DXを着実に推進できるようになります。

管理職におすすめのDX研修プラン


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森戸裕一

一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会 代表理事 ナレッジネットワーク株式会社 代表取締役

本格的なデジタル社会を迎えた日本におけるDXとリスキリングの必要性

デジタル社会が加速する中、管理職には変革を現場で推進する実行力が求められています。本研修では、DX推進協会代表・森戸裕一氏が、産業構造の変化や行政のデジタル施策をふまえ、業務改革と人材のリスキリングによる新たな成長戦略をわかりやすく解説します。


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初谷 純

一般社団法人オンラインコミュニケーション協会 代表理事

「メタバース、アバターを活用した会議術」
~テクノロジーを活用して一歩先の会議運営~

部門会議やプロジェクトミーティングの質を飛躍的に高める次世代会議術を、初谷純氏がわかりやすく解説。メタバースやアバターを活用することで、管理職として求められるファシリテーション力や合意形成力を強化し、オンラインでも部下の主体性を引き出す手法を学びます。組織全体の会議改革をリードしたい方に最適な内容です。


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飯田剛弘

一般社団法人中小企業AI活用協会 代表理事 ビジネスファイターズ合同会社 CEO

ビジネスにおけるChatGPT・AI活用

現場の業務効率化から部下のマネジメントまで、AI活用が管理職の役割を大きく変えつつあります。本講演では、中小企業AI活用協会代表の飯田剛弘氏が、ChatGPTや他のAIツールの基本と活用事例を紹介。スマホでの操作体験を通じて、管理職が押さえるべき実践的な知識とマインドセットを習得できます。AIを業務に取り入れる第一歩として最適な内容です。


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久原健司

株式会社プロイノベーション代表取締役 日本一背の高いITジャーナリスト

5G・IoT・AIでどう変わる?これからの働き方

5G・IoT・AIがもたらす働き方改革の本質を、ITジャーナリスト久原健司氏が実例を交えてわかりやすく解説。現場業務の自動化や遠隔対応、意思決定の迅速化など、管理職が押さえるべき最新テクノロジーの基本とその活用ポイントを紹介。技術が苦手な方でも、自社業務にどのように活かせるかを具体的にイメージできる内容です。

4.IT担当者

DX推進においてIT担当者は、現場と経営の橋渡しを担う極めて重要な役割を果たします。そのため、クラウド、AI、ビッグデータ、IoTなどの先端技術を正しく理解し、実装・運用できる高度なITスキルが求められます。
さらに、既存のレガシーシステムと新たなデジタルツールを統合するための設計力や、セキュリティリスクに対応する実践力も不可欠です。
加えて、DXプロジェクト全体を円滑に推進するためのプロジェクトマネジメント能力も強化しなければなりません。
IT担当者には、単なる技術者ではなく、DX戦略を具現化する実行者としての視点が求められています。

IT担当者におすすめのDX研修プラン


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谷村勇平

一般社団法人 新技術応用推進基盤 代表理事

人工知能(AI)プロジェクトのリーダー人材を育成する

AIを活用したビジネス創出をリードできる人材の育成を目指す実践型研修。谷村勇平氏が、AI開発チームの立ち上げから必要な技術・ビジネススキル、プロジェクト推進に不可欠な判断力までを体系的に解説。ケーススタディを交え、即戦力となるAIプロジェクトリーダーを育てます。


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足立明穂

ITビジネス・コンサルタント IT関連の講演・研修講師

ChatGPT活用法 中小企業編
チャットGPTが社会を変える前に何をすべきか?

中小企業のIT担当者が押さえておくべきChatGPTの基本機能と業務への応用を、35年の実務経験を持つ足立明穂氏がわかりやすく解説。業務効率化、社内自動化、情報整理などへの具体的な活用事例に加え、導入時のセキュリティや検討ポイントも紹介。リアルタイムでChatGPTを操作しながら進行する、実践的かつ即戦力となる内容です。


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坂本真樹

国立大学法人電気通信大学副学長 感性AI株式会社取締役COO ソフトバンク株式会社社外取締役

AI/IoTを活用したビジネスの可能性
~人工知能は社会や企業活動にどのような変化をもたらすか~

AI研究の第一線で活躍する坂本真樹氏が、AIとIoTの技術進化が企業活動や社会にどのような変革をもたらすかを、理論と実例を交えて解説。AIの歴史から現在のトレンド、今後のビジネス適用領域、感性AIやスマートシティ構想まで幅広く紹介。IT担当者が中長期的な視点でAI戦略を描くための知見を得られる講演です。


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笹埜健斗

慶應義塾大学SFC研究所所員 サステナビリティ総合研究所所長 株式会社Scrumy代表取締役

経営のためのChatGPT入門

IT担当者が経営戦略の一環としてChatGPTをどのように導入・活用できるかを、SDGs視点とともに解説。笹埜健斗氏が、経営層と現場をつなぐ立場としてのIT部門の役割を明確にし、持続可能なビジネスモデルに貢献するAIツールの活用法や展開手法を紹介。SDGs対応の実務設計にも役立つ内容です。

DX研修を成功させるポイント

ただ研修を実施するだけでは、社内にDXを根付かせることはできません。優秀なDX人材を育成するためのポイントを解説します。

研修の効果を高めるためには準備が必要

研修の効果を最大限にするためには、事前の準備が必要です。まずは各部署・各従業員のIT技術に関する理解度を把握しなくてはなりません。そのために全社でアンケートやテストを実施する場合もあります。研修内容はその結果に基づいて、それぞれのレベルに合わせたものを企画しましょう

また実施の前に、参加メンバーには研修の目的や目標を共有することも大切です。研修の意図が理解できれば、それぞれがより意欲的に学ぶことが期待できます。

フォローと組織づくりも重要

研修の効果を持続させるために、その後のフォローや組織作りも重要です。まずは参加者に学習効果や満足を感じてもらうために、研修後の評価やフィードバックを行いましょう。

そして研修参加の熱意が冷めないうちに、身に付けた知識やスキルを実践する機会を設けなくてはなりません。研修実施から間を置かず、現場にAIなどの最新技術のサービスを導入したり、今度は研修参加者が中心となってその使い方を教える講習会を開いたりするなど、アウトプットの場を設けましょう

こうしたフォローを一時的なものにしないために、組織づくりに取り組むことも大切です。DX推進プロジェクトを立ち上げ、世代を問わず専門知識に長けた人材を責任者として任命すれば、社内のDXの意識も次第に高まるでしょう。

企業ニーズや達成したい難易度に合う研修を選ぶ

研修は人気のプランであればどれでもよいわけではありません。自社の課題やレベルに適したものを選ぶ必要があります。

例えばすでにIT技術に関する実践的な知識を備えた人材に対して、初心者向けの基礎的な内容の研修を実施しても効果は得られないでしょう。反対に難易度が高すぎる研修は、受講者のモチベーションを低下させるおそれもあります。社内の現状を把握し、目標を設定したうえで、それを達成するのに最適な研修を選びましょう。

公的な補助金・助成金を活用する

DX化やDX研修を実施する予算がないという企業には、公的な補助金あるいは助成金を利用するという選択肢もあります。

中小企業・小規模事業者を対象とした「IT補助金」がよく知られています。また「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」という制度にもデジタル枠があり、DX化に必要な設備やシステムへの投資を対象にしています。

また自治体単位で独自に支援制度を設けている場合もあります。一例として東京都には「DXリスキリング助成金」の制度があります。

これらの制度を上手に活用し、コストを抑えつつDXを実現しましょう。

研修を社内DX人材育成につなげよう

研修は社内のDX化のスタートラインに過ぎません。DX化には育成したIT人材が活躍できる組織風土づくりや経営陣の意識改革も必要です。

まずは研修を成功させるため、入念な準備と企画を行いましょう。どのような研修を実施するかは、各社の目標やレベルに合っているかという観点が大切です。また研修成果を根付かせるための組織体制づくりを並行して進めておくことで、より大きな効果が見込めます。

弊社ではDXに対応できるさまざまな分野の講師をご紹介しています。DX研修にご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。


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