少子・高齢化等人口構造の変化、国際化、高度情報化など変動する現代社会の中で、人種、性別、年齢、信仰、障害のあるなしなどにこだわらず、ともに個人として尊重され、その個性や能力を発揮するたあめには、学校・家庭・地域・職場における教育・学習の果たす役割は大変重要です。近年は発達障害のように、以前は障害と認識されていなかったものについても、調査、研究がすすめられ、本人自身の問題ではなく生まれながらにして備わった特性であることもわかってきました。誰もが社会の対等な構成員として、それぞれの多様性を受容し、互いに思いやり・助け合う柔軟な社会の仕組みづくりを学習する機会を開催してみてはいかがでしょうか。

子どもを理解する力
~4人の発達障がいの子育てから学んだこと~

堀内祐子 ほりうちゆうこ
自閉症スペクトラム支援士
特別支援士
傾聴心理士
発達障害(アスペルガー症候群、ADHD、LD)をもつ4人の子どもの母親。日本自閉症スペクトラム学会会員、自閉症スペクトラム支援士、特別支援士、傾聴心理士としても活躍中。講演では、発達障害有無に関わらず、子育て問題、問題行動に悩む母親・父親への対応法について具体的・実践的に語る。

子育てに迷い、悩み、苦労されているお母さん(お父さん)がいかに多いことか。 現代社会においては、ますますその傾向は増加の一途であると思います。  私は発達障害(アスペルガー症候群、ADHD、LD)を持… (続きを読む)

子どもたちのSOSを見逃さない
~LD(学習障害)から未来へ~

南雲明彦 なぐもあきひこ
明蓬館(めいほうかん)高等学校
共育コーディネーター
21歳の時にLD(学習障害)の1つであるディスレクシア(読み書き障害)であることがわかる。高校時代より不登校、引きこもり、うつ病など、さまざまな経験をする。子どもがSOSを出せて、そのSOSを大人が見逃さないために何ができるのか。全国各地で講演をしながら、対話を続けている。

高校2年生の時に不登校になりました。21歳の時に学習障害とわかりました。学校では読み書きがうまくできず、恥ずかしくて相談もできない状況でした。不安を隠し、笑顔でいるように努めました。不安そうな顔をして… (続きを読む)

命の輝き
~車イスから見える世界ってけっこう素敵~

又野亜希子 またのあきこ
元 幼稚園教諭・保育士
交通事故によって頸髄を損傷。退院後、第1子を妊娠出産。車いすママの子育てがTBSやテレビ東京、テレビ埼玉でドキュメンタリー放送。著書は「ママの足は車イス」「ちいさなおばけちゃんとくるまいすのななちゃん」講演は、障害を負って生きる中で感じている、命や愛の輝きが伝わる内容として好評。

生きていると誰もが、苦難に直面します。交通事故に遭遇し、障害を負ってしまった私は立ちはだかる苦難から逃げたい、死んでしまいたいと何度も思いました。 笑顔が戻った今、思います。苦難にどう向き合い、どう乗… (続きを読む)

真の国際人を目指すために

ピーター・フランクル ぴーたーふらんくる
数学者・大道芸人

国際数学オリンピック金メダリストで、大道芸人としても人気を博す数学者。世界100ヶ国以上を訪れ、12ヶ国語を巧みに操るという驚異の語学力を持つ。「人間の財産は頭と心」という信念の下で過ごしてきた半生を振り返り、人生を楽しくするコツを知ってほしいと、全国各地を駆け回る日々を送る。

国際化、国際人、この二つのかなり曖昧な言葉を耳にすることが非常に多い。しかし、これらの概念はどんな意味をもっているのか十分に論議されていないように感じている。英語を勉強して話せるようになったからといっ… (続きを読む)

人権力を養う
~想像力を広げる視点~

辛淑玉 しんすご
人材育成技術研究所所長

東京生まれの在日コリアン3世。企業、自治体、教育機関からの依頼で人材育成、人権・男女共同参画に関る講演等を行う。東日本大震災以降は被災地支援にも尽力。2013年ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえねっと」を立ち上げ共同代表に就任。「2013エイボン女性年度賞」受賞。

日常的に使っていることばや、常識と言われている考え方の向こうに見えるもう一つの姿を伝える。例えば、「貧乏子沢山」と言った時に、頭の中に浮かぶのは「肝っ玉母さん」や「明るい家庭」といった単語が並ぶが、そ… (続きを読む)

ワーク・ライフ・バランス
~私は仕事も家族も決してあきらめない~

佐々木常夫 ささきつねお
(株)佐々木常夫マネージメント・リサーチ 代表取締役
(株)東レ経営研究所 元社長
家庭と仕事を両立させた半生を綴った 著書『ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない』が、奇跡の家族再生劇として感動を呼び、「ワークライフバランス」のモデルとしても注目を集める。マスコミ等での放映が相次ぎ、企業・自治体等での講演会も大好評。2011年ビジネス書最優秀著者賞を受賞。

自閉症の長男と病気の妻を抱えながら仕事でも成果を出した佐々木氏が語る「ワークライフバランス」とは。 人間誰しも自分の時間を確保したいと思っている。しかし、長時間労働と非効率労働がそれを妨げている。仕事… (続きを読む)

日本人女性初!目標達成までの道のり
~世界転戦の軌跡~

井原慶子 いはらけいこ
レーシングドライバー
環境安全運転講師
モデルからレーサーに転身。1999年にレースデビュー以来世界70か国を転戦。2014年にはカーレースの世界最高峰・WEC世界耐久選手権の表彰台に女性初で上り、ルマンシリーズでは総合優勝。ドライバーズランキングで女性として世界最高位を獲得して名実ともに世界最速女性ドライバーとなった。

人種・性別・年齢・言語の壁を乗り越え、世界各国を転戦してきた経験をもとにお話し、これから目標を達成していく人々に活力を持っていただき、実際に目標を達成する準備と心構えを理解していただければ幸いです。 … (続きを読む)

ワーク・ライフバランスセミナー
介護と仕事、両立で乗り切る知恵と戦略

太田差惠子 おおたさえこ
介護・暮らしジャーナリスト
ファイナンシャルプランナー
NPO法人パオッコ理事長
仕事と介護の両立に悩む男女が増えています。企業としては大切な人材を失いかねず、個人としては生活設計が根底から崩れかねません。20年にわたる取材活動より得た豊富な事例を基に、「ワークライフバランス/仕事と介護を両立させる知恵」をお伝えます。

少子高齢化により、誰にとっても親の老いは気がかりなテーマとなっています。 もし、親が倒れたら仕事をどうするか。働きながら親をみる必要に迫られるケースが増えてきました。 人にはできることはたくさんあるけ… (続きを読む)

約束
~戦場ジャーナリスト・橋田信介と見るイラク~

橋田幸子 はしだゆきこ
橋田メモリアル・モハマドくん基金100人委員会 代表

凶弾に倒れた夫(戦場ジャーナリスト橋田信介氏)の遺志を継ぎ、「橋田メモリアル・モハメッドくん100人委員会」設立。2009年イラク・ファルージャに「新・総合病院」完成。2011年最終目的の「ファルージャ母子病院」完成。イラクとの友好関係復活を願っての平和活動は現在も続く。

世界にはさまざまな民族、文化、風習が存在します。 異なる文化や宗教観、多様な価値観・・・互いが理解し合い、許しあうことが肝要です。 世界平和のために、私たちに出来ることがあります。すべき事があります。… (続きを読む)

「がんばらない」けど「あきらめない」
~命を支えるということ~

鎌田 實 かまたみのる
医師・作家

1948年、東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県・諏訪中央病院へ赴任。30代で院長となり、潰れかけていた病院を再生させた。一方、イラクやチェルノブイリ原発事故の被災地ベラルーシ共和国への医療支援、東北の被災者支援など精力的な活動を行っている。

紛争地や原発事故で被曝し、何の罪もない子ども達が充分な治療も受けられないまま死んでいくという現実。チェルノブイリ原発事故によって白血病になった子ども達を救うための支援活動を通して、命の尊さを語る。 ま… (続きを読む)

夢見る力を信じて
~ともに生きる未来をめざして~

前川裕美 まえかわゆみ
音楽家

コンサートや講演(弾き語り付き)活動をしている音楽家。徐々に視力を失っていく中で、たくさんの困難に真正面から向き合い、日本とアメリカでさまざまな出会いを経験。夢に向かってひたむきに努力を続けることの大切さ、決してあきらめない心の強さなど、自身の体験を心に響く音楽とともに伝える。

3歳で音楽と出会い、大好きな音楽とともに歩み続けてきた。 目が不自由でも、私には音楽がある。 音楽は作曲家や演奏家の内面を映し出す鏡  私は大好きな音楽を通じて、今まで経験してきた楽しいことや辛いこと… (続きを読む)

ダンスで心のバリアフリー
~車椅子ダンス&車椅子ダンス体験コーナー~

奈佐誠司 なさせいじ
車いすダンサー

日本初プロの車いすダンサーとして『心のバリアフリー』をテーマに積極的に活動。オートバイの事故で下半身麻痺となり、左手の握力も無くなる。現在はバリアフリー・ダンス・ユニット「リトル・ラブ」のリーダー。
持ち前の明るさと行動力でさまざまなイベントや講演で活躍。


高校生の頃からオートバイレーサーを目指していたのが一転、18歳の時のバイク事故で車椅子の生活に。 「もう二度と歩けない!」と告知されたときは、自殺を図るほどの絶望の淵にいたが、車椅子ダンスと出会って以… (続きを読む)

国際交流はもう古い
急げ!民際交流と多文化共生

にしゃんた にしゃんた
羽衣国際大学教授・タレント

茶目っ気たっぷりの明るいキャラクターが関西を中心に人気を呼ぶ。多文化国スリランカの生活や政治情勢、日本に来て感じたことや、国際交流についてユーモアたっぷりに主張。山口県立大学准教授を経て、羽衣国際大学教授を務める。テレビ・講演・執筆活動と幅広く活躍し、多忙な日々を送る。

僕がはじめて国際交流の集いに参加したのは、来日わずか2日日であった。 美味しい酒を飲めて、チヤホヤされて帰りは手土産までもらえる。「日本は外国人にとって天国?」は日本の当初の印象でした。 今も週末にも… (続きを読む)

きっと毎日が楽しくなる!
~心地いい家族のカタチ~

山田 亮 やまだりょう
楽家事ゼミ主宰・家事ジャーナリスト
NPO法人日本洗濯ソムリエ協会理事
三田市男女共同参画推進委員
妻は外で働き、夫は主に家事・育児を担当するという、独自のライフスタイルを実践。“スーパー主夫”の先駆者として、注目を集めている。自身のHPで、ジェンダー問題・男性が家事を行うこと・男性の生活自立などのメッセージを発信。メディア等にも取り上げられ、反響を呼んでいる。

講演は、「家族みんなが仲良く楽しく過ごせること」を核に構成しています。そのための一つの手段として、男性が家事・育児参加することやワーク・ライフ・バランスの意義をお伝えしています。 男性が家事や子育てに… (続きを読む)

育つ力と育てる力
~ 私と三人息子は発達障害です ~

笹森理絵 ささもりりえ
精神保健福祉士・睡眠健康指導士上級
神戸市ピアカウンセラー
発達障害ダイバーシティサポーター(R)
32歳の時に発達障害の診断を受け、息子3人もそれぞれに発達障害を持つ。当事者・保護者・支援者の視点から、発達障害の特性や理解や対応をわかりやすく解説するなど、全国で講演活動を行っている。精神保健福祉士などの資格も保持し、テレビ・ラジオ等への出演、神戸新聞など記事掲載も多数。

笹森家は、本人ばかりか3人息子も全員が発達障害。イジメにあったり、学校や病院での無理解に泣 いたり、でもわが子の意外な反応に思わず笑っちゃったり。そんなリアルな体験をもとに、世間の誤解を上手にかわし、… (続きを読む)


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